物心付いた頃には、家には父が買ったレコードや、テープレコーダーがあった。 裕福な家庭では無かったが、テレビを買ったのも近所で一番早かったというから、電気関係の仕事をしていた父は、そういうものが好きだったのかもしれない。
小学生の頃は、自分でレコードを買うという発想はなかったので、小学館の雑誌の付録のソノシートが唯一のコレクションになる。
最初の自分のレコードと言えるのは、中学2年生の誕生日プレゼントにもらった、「ケメ・佐藤公彦」のEPレコードだ。友達が二人ぐらいで、お金を出し合って買ってくれたらしい(ちなみに誰がくれたか、なぜか覚えていない・・ごめんなさい)。まだ、自分で流行や好きな歌手のレコードを買うという発想は無かった気がする。そのEPはその後何年も、私の宝物になった。